Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ヒト6番染色体に位置する主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibility complex; MHC)領域は、全ゲノム領域中で最も強力に数多くのヒト疾患感受性に影響する。一方で当該領域はゲノム中でも特に複雑な構造的多様性(欠失・挿入や逆位、遺伝子重複)を有するため、従来のゲノムデータ解析手法では、領域中の多彩な構造多型が捕捉できず、疾患ゲノム解析の対象から見逃されてきた。本研究では、ロングリードシークエンスの活用を通じて、個々人が有するMHC領域の構造的多様性を再構成する。日本人集団におけるMHC領域の構造的多様性を解明することで、幅広いヒト疾患に果たす役割を解明する。