Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
マラリア原虫の肝細胞への感染型原虫および赤血球への感染型原虫は、原虫に特異的な細胞小器官であるロプトリー由来の分泌タンパク質群を共通に保持している。ロプトリータンパク質は細胞侵入時に適切な順序・タイミングで分泌されることが宿主細胞寄生において極めて重要だが、その分泌機構は未だ解明されていない。本課題ではロプトリー分子の一つであり、カルシウム結合ドメインを持ちロプトリー膜上に局在するRhoptry Neck Protein11 (RON11)に着目し、RON11を介したシグナル伝達経路がロプトリータンパク質の分泌にどのように関わるのか、相互作用タンパク質の同定により解明しようとする。