Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
クッパー細胞は肝常在性のマクロファージであり、異物の貪食・除去、肝臓再生の誘導など多様な機能を有している。肝臓はエネルギー産生・代謝の中心的な臓器であり、妊娠期の母体肝臓は脂質代謝が亢進し、母体の妊娠維持と胎児発育に寄与する。申請者はこれまで、クッパー細胞が母体の脂質代謝を制御する可能性を見出しているが、その詳細なメカニズムや胎児発生への影響は未解明である。本研究では、妊娠期の母体肝臓におけるクッパー細胞の機能を解析し、脂質代謝制御を介した母体の恒常性維持機構と母体-胎児連関を解明する。