Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
がん幹細胞性を持つ細胞が引き起こす転移は、乳がんによる死亡の主な要因である。腫瘍組織に見られる低酸素は、がん幹細胞性制御に重要であり、特にHypoxia-Inducible Factor (HIF)によるがん幹細胞性制御については多くの知見がある。しかし、HIFの活性低下後の低酸素慢性期における、がん幹細胞性制御については分かっていない。申請者は、cyclic AMP response element binding protein (CREB)が、慢性期で乳がん幹細胞性を制御することを見出した。本研究では、CREBによる乳がん幹細胞性制御機構を明らかにし、新たな乳がん治療戦略を提唱したい。