Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、免疫チェックポイント阻害剤の活躍により、がんの治療成績は向上しているが、未だ多くの患者は耐性を示す。頭頸部領域においては、白金製剤耐性で転移再発を伴う頭頸部扁平上皮癌に対して抗PD-1抗体単剤が使用されるが、約7割以上の患者が耐性を示す。これまでに、治療前検体を用いた予備検討により、ランゲルハンス細胞(LC)が非奏功例で蓄積し、免疫抑制環境を構築している可能性を見出した。そこで本研究では、NGSおよびFCM法を用いた詳細な腫瘍微小環境の解析により、LCを介した抗PD-1抗体に対する治療耐性機構の解明、さらに、マウス腫瘍モデルを用いた、免疫抑制機構を標的とする新規治療戦略の確立を目指す。