Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
一部の哺乳類は、冬季の寒冷環境において体温や代謝を低下させて冬眠状態となる。これまでに、冬眠動物の海馬では神経細胞の樹状突起スパインの数が冬眠時に急激に減少する一方で覚醒後は冬眠前より増加する、ダイナミックな構造変化が報告されている。しかし、冬眠前後に渡る神経細胞の経時的なin vivoでの可視化は行われておらず、問いが多く残されている。そこで、本研究では冬眠モデルマウスを活用し、in vivo二光子顕微鏡法により海馬と大脳皮質の神経細胞を可視化解析する。これにより、冬眠様状態での神経細胞の動態を明らかにし、冬眠時に記憶が保持されるメカニズムの理解を目指す。