Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
痛みの慢性化に伴い、損傷していない手足にも痛みが生じることがある。この現象をミラーイメージペイン(MIP)という。「MIP」は、脳卒中による慢性疼痛の際にも生じることが知られているが、この発症メカニズムは全くわかっていない。申請者は、光照射により局所的に血栓を作成する脳梗塞モデルを用いて「MIP」を発現する動物モデルを作製し、脳梁全域でミクログリアが活性化することを見出している。そこで、申請者は「脳梁ミクログリアの活性化が、左右伝播し、反対側の神経炎症を引き起こし痛覚伝達を増強する」という仮説を立案した。本研究では、仮説の立証、並びに脳卒中由来の「MIP」のメカニズム解明を目指す。