Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
若年性脳梗塞や白質病変を含む虚血病変を主体とする遺伝性疾患CADASILにおいて,原因遺伝子NOTCH3のp.R75P変異保有例は高頻度に脳出血を来し,新亜型・出血指向型CADASILとして提唱されている.本課題では,国内外のコホートを用いて出血指向型CADASILの表現型を呈する変異群を同定し,NOTCH3構造解析や血清濃度測定,血管病理評価により背景病態を明らかにする.また,NCVC,BioBank Japan, UK Biobankの脳出血コホートにおけるこれらの変異の頻度を評価する.以上により,出血指向型CADASILを新疾患概念CADABLとして再定義し,将来の個別化治療に繋げる.