Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
私たちはオリゴデンドロサイトにヒト変異αシヌクレインを発現させ、急速に症状が進行する多系統萎縮症(MSA)の新規モデルマウスを樹立した。本モデルは発病時期や進行も速く、ヒト病態を鋭敏に反映し治療法開発に有用である。Proximity ligation assay (PLA)法を含む病理解析を施行し、コネキシン(Cx)群がリン酸化αSyn発現部位で広汎に脱落し、αSynオリゴマー発現部位では保持される事を発見した。PLA法や病理染色、培養細胞、生化学的解析などを用い、αSynオリゴマーの伝播・凝集機序ならびに治療標的としてCx群に焦点を当てる新しい視点からMSAの病態解明と治療法開発を推進する。