Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
HYOU1異常症は2017年に初めて報告された先天性免疫異常症で、好中球減少症、B細胞減少症などを呈する疾患である。本疾患は過去に3家系3症例の報告しかない希少疾患であり、その分子病態は未だ不明な部分が多い。申請者らは日本人、オーストラリア人の2例でHYOU1異常症の同定に成功している。本研究では、iPS細胞を用いた機能解析によりHYOU1変異の疾患原性を証明し、好中球プロテオーム解析とリンパ球分化実験によりHYOU1異常症の分子病態に迫る。本研究の遂行により、HYOU1異常症の疾患概念の確立および、病態解明による新たな診断法、治療法の開発につながる成果が期待される。