Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
AKT3は、PI3K-AKT-mTOR経路の構成因子をコードする遺伝子であり、先天性大脳形成異常症の患者で機能獲得型変異が同定されている。AKT3機能獲得型変異を生殖細胞系にもつ患者は多小脳回を伴う巨脳症を発症し、難治てんかん、重度の知的及び運動障害を来す。一方、生殖細胞系MTOR機能獲得型変異は表現型が軽症であり、AKT3機能亢進による大脳形成異常はmTOR非依存経路の病態関与が示唆される。本研究では、生殖細胞系AKT3変異を有する患者由来、変異を修復したiPS細胞から大脳皮質オルガノイドを作製し、疾患モデルを確立すると共に、病理学的解析・遺伝子発現解析からmTOR非依存的病態を考察する。