Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
下咽頭癌は頭頚部癌の中でも特に罹患率が高く、進行が速いため予後不良であることが知られている。上部消化管内視鏡によって早期に診断できれば、局所切除による根治も十分に可能である一方で、内視鏡検査は侵襲を伴うため、咽頭癌に対するマススクリーニング手段として用いるには現実的ではない。本研究では、早期の咽頭癌の非侵襲的かつ簡便な新規診断・モニタリング法の開発を目的とする。特に採取が容易である唾液に着目し、DNA異常メチル化の網羅的解析と抗癌抗原に対する自己抗体の定量評価を組み合わせ、早期の段階での高精度なスクリーニング技術の確立を目指す。