Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
B型慢性肝炎患者では、B型肝炎ウイルス(HBV)特異的CD8+T細胞の機能性が低下しており、ウイルスが排除されない。申請者はこれまでに、肝臓内で抗原認識したCD8+T細胞は免疫寛容へと誘導されること、その際にT細胞共刺激シグナル(OX40あるいは4-1BB)を活性化すると、T細胞の機能性が誘導できることを報告した。さらに、この一時的な機能的T細胞の誘導により、HBVの転写が持続的に抑制されることを見出している。本研究では、共刺激シグナルを活性化したウイルス特異的CD8+T細胞がHBV発現を制御するメカニズムを、T細胞のエフェクター分子とHBVのエピジェネティック変化の面から検討する。