Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は、肺動脈に血栓が継続して塞栓することで発症する指定難病であり、詳しい発症メカニズムは明らかでない。本研究では近年心血管疾患との関連が数多く報告されている、造血幹細胞の後天的な遺伝子変異であるクローン性造血に注目し、CETPH患者がクローン性造血を持つことの意義と影響を評価する。主にクローン性造血に伴って起こる好中球の活性化に着目して、CTEPH患者由来の末梢血白血球やRNA・手術で摘出された肺動脈血栓・マウスモデルを用いてクローン性造血がCTEPH発症と関連するメカニズムを解明し、最終的にはCTEPHへの新規治療薬開発を行う。