Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
慢性腎臓病 (CKD) は患者数が1400万人を超える重大な健康問題であり医療財政にも大きな負担をかけているが、現行の治療法は限られており新規治療と予後予測マーカーの開発が急務である。申請者は研究の過程で腸内環境の差異が腎不全の進行と関係し腎臓を保護する可能性があることを見出した。そこで本研究は腸内環境がCKDの進行または抑制にどのように影響するかを解明し、それを制御することを目的とする。ルビプロストン治験のデータを用いた網羅的な解析を行い、更に動物実験や人口腸モデルを用いた効果検証を実施し新規治療の開発を目指す。本研究により透析導入までの期間の延伸とそれによる医療財政の負担軽減が期待される。