Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
LRBAは免疫細胞において免疫チェックポイント分子であるCTLA-4受容体の膜輸送を促進するだけでなく、腎臓において水チャネル(AQP2)や塩輸送体(NCC)を制御する巨大分子であることが明らかになりつつある。そこで、本研究では腎臓でのLRBAの機能解析を足掛かりに、LRBAが統合的に膜輸送を制御する仕組みを生理学的かつ構造学的に解明することで、CTLA-4の機能不全にのみ注目する従来のLRBA欠損症の病態理解を超えて、体液恒常性の破綻や多臓器機能障害に至るメカニズムに着目した全身疾患としての新たな病態理解を目指す。