Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
急性腎障害(AKI)は慢性腎臓病(CKD)へ移行することがあり、このAKI-to-CKDは末期腎不全や入院死亡を防ぐ上で極めて重要な課題であるが、現時点では確立された治療法が存在しない。近位尿細管に発現するメガリンは、アルブミンや低分子蛋白を再吸収し、リソソームへ輸送する役割を担うため、エンドサイトーシス・リソソーム経路に着目した。本研究では、①メガリンが尿細管リソソームに及ぼす影響を解析し、②メガリンおよびAKI-to-CKDに関与するリソソーム関連因子を同定し、③それらの調整によるAKI-to-CKDを抑制する新規治療戦略の確立を目指す。