Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
透析患者は健常者と比較し腎細胞がんの発生リスクは高い。その一部は悪性度が高く予後不良であり、全身治療に抵抗性であるが、その機序は不明である。申請者は今までに、透析腎がん検体を用いた網羅的遺伝子解析を行い、特異的な遺伝子異常プロファイルの一部を見出してきた。本研究では、さらに単一細胞および空間トランスクリプトーム解析を行い、細胞の位置情報が紐づいた単一細胞レベルの遺伝子発現情報を獲得する。既に得たバルク解析データと統合し、高精度かつ包括的な遺伝子解析を行うことで、透析腎がんの分子機構の全体像を明らかにし、発がん機序を解明する。さらに、新規治療標的の同定および発がん予防法の開発を目指す。