Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
悪性リンパ腫は主にリンパ節で増殖するが、リンパ節以外の臓器(節外臓器)へしばしば浸潤する。「節性T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫(TFHリンパ腫)」は、高齢者に好発し、5年生存率は30-40%と予後不良な悪性リンパ腫である。TFHリンパ腫の約半数で皮膚病変を合併し、節外病変を有する症例はさらに予後不良である。本研究は、TFHリンパ腫患者の皮膚病変の空間シングルセル解析およびTFHリンパ腫モデルマウスによる検証を組み合わせることにより、腫瘍細胞が皮膚で増殖するのを支持する微小環境=「ニッチ」を解明し、それを解除する方法を同定することで、TFHリンパ腫の予後改善を目指す。