Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
A群レンサ球菌(GAS)は、咽頭炎や皮膚感染症から劇症型壊死性筋膜炎やトキシックショック症候群などの重篤な感染症まで、さまざまな疾患を引き起こす病原菌である。近年、世界的にGASによる侵襲性感染症の発生数が増加しており、国内でもGASによる劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)が急速に増加している。さらに、治療に用いられる抗生剤に対して薬剤耐性を示すGASが報告され始めている。本研究では、世界に先駆けて採取した50種類のGASを溶菌するバクテリオファージとその採取のノウハウを駆使してファージライブラリを構築し、薬剤耐性化しても治療可能な劇症型溶血性レンサ球菌感染症の革新的な治療法を開発する。