Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高齢化社会の日本において、サルコペニアの予防や治療法の開発は喫緊の課題であるが、有効な薬物療法は無い。応募者らは肥満糖尿病モデルマウスの骨格筋ではミトコンドリア機能が低下し、SGLT2阻害薬の投与により持久的運動能力が改善することを見出している。介入の変化として骨格筋でのAMPKシグナル活性化に着眼し、分子機構としてAMPKシグナル下流における脂肪酸酸化並びにカルシウムイオンの輸送に着目した解析に着手している。本研究は、ミトコンドリア機能の維持機構に焦点をあてて代謝異常によるサルコペニアの病態解明とともに将来の治療法開発が期待される。