Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肝細胞癌に対する治療は、腫瘍数4個以上、脈管侵襲あり、肝外転移ありのいずれかを満たす肝予備能が良好な症例においては薬物療法が推奨されている。その中の一選択肢である分子標的薬治療の耐性メカニズムを克服することは、その後の肝切除などの根治治療への移行を可能にし、肝細胞癌の予後向上につながる。そのため、薬剤耐性の機序、それを制御する遺伝子の同定は重要な意義を持つ。癌特的遺伝子ASPHは分子標的薬耐性獲得のメカニズムに寄与している可能性があり、ASPHを標的とした治療が分子標的薬耐性の肝細胞癌の予後を改善しうるかを検証する。