Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
外傷により失われた骨は骨芽細胞によって補填されるが、補填に必要な細胞の総数や骨形成能を制御する機構の詳細は不明である。申請者は最近、マウスとメダカを用いてカルシニューリン阻害薬タクロリムス(FK506)が骨修復時に骨芽細胞の増加と劇的な骨形成を誘発することを報告し、FK506結合タンパク質5(FKBP5)の関与が示唆された。本研究ではその詳細なメカニズムを解明するために、骨芽細胞やその起源である間葉系幹細胞(MSC)の増殖・分化・骨形成制御機構に対するFKBP5の機能を解析する。本研究を遂行することにより、骨の修復に必要な骨芽細胞の総数が何によって制御されているのかという重要な問いの一端が明らかにできると期待される。