Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
尿膜管癌の標準治療は定まっておらず、大腸癌に準じた薬物治療が経験的に行われることが多く、さらに複数の薬剤が保険適応外で使用されUnmet medical needsの状態である。近年、大腸癌ではその腫瘍占拠部位により遺伝子発現や遺伝子変異が異なることが明らかとなっており、診療ガイドラインにおいて左右の腫瘍占拠部位別に治療薬が推奨されている。しかし、尿膜管癌の遺伝子変異を大腸癌における腫瘍占拠部位別の遺伝子変異と直接比較した報告はない。本研究は、尿膜管癌における癌遺伝子変異と腫瘍微小環境の関連性を明らかにし、大腸癌の腫瘍占拠部位別に比較検討することで、より効果的な個別化医療を探索する。