Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
未熟卵胞の体外発育培養系は、妊孕性温存療法におけるがん細胞の再移植リスクを低減しつつ、がんサバイバーが治療後に挙児を得るうえで注目されている。しかし、ヒトにおいては、挙児を得ることが可能な高度な培養系の確立には至っていない。本研究では、ヒトの未熟卵胞の体外発育培養系への応用を目指し、ヒトと卵胞生理が類似するウシ卵胞の体外発育培養系を改良することで、得られる胚盤胞の品質を高位安定化させる。高発生能な体外発育卵胞と低発生能な体外発育卵胞との間において、顆粒層細胞における遺伝子発現を網羅的に比較・解析する。この解析結果から、高発生能な卵胞の体外発育過程を模倣した新規体外発育培養系の開発を行う。