Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
応募者はこれまでに、歯髄創傷治癒を促進するProtein S100 ファミリータンパク質のアミノ酸配列から、硬組織形成能と抗炎症能を併せ持つ機能ペプチドの同定に成功した。本研究では、その機能配列を用いたペプチド覆髄材の臨床応用に向けて、抗炎症能の作用機序の解析を目的とし、ラットう蝕由来歯髄炎モデルを用いた直接覆髄実験にて硬組織形成能の評価と同時に歯髄に存在する炎症に対する作用について免疫組織化学染色にて詳細に解析する。得られた知見を基に、覆髄法の適応拡大を目指し、将来的には根管治療が大幅に減少した歯科治療を目指す、画期的な研究提案である。