Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
抜歯後,顎堤は経時的に吸収し,インプラント治療を含めた補綴歯科治療を困難にする.近年,T細胞と類似した性質を持つ自然リンパ球 Innate lymphoid cell(ILC)が注目されており,我々はマウス抜歯窩においてILC2sが骨再生を促進する知見を得た.また,我々は抜歯窩治癒過程において歯肉線維芽細胞がILC2sの制御に関わるIL-33の細胞源であることを明らかにした.このことから,抜歯後,歯肉線維芽細胞がILC2sを活性化することで骨再生を促進する可能性を着想した.本研究では歯肉線維芽細胞がILC2sを活性化する機序を明らかにし,顎堤吸収抑制技術開発のための新たな標的を探索する.