Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
咀嚼筋腱・腱膜過形成症(MMTAH)は、咀嚼筋の腱および腱膜過形成により開口障害を伴う新たな概念の疾患である。本疾患の主な病態は骨格筋内の腱の過形成であり、その病因を解明するためには筋内腱の発生機序を明らかにする必要がある。しかし、腱研究の主流はアキレス腱などの筋外腱であり、筋内腱の発生機序は明らかにされていない。申請者はこれまで、「筋-腱-骨複合体」の特異な形態形成過程を明らかにしてきた。それらの研究成果を基盤に、MMTAHの最も重要な問題である咀嚼筋から骨膜に連続する腱の過形成の原因解明に焦点を絞ることで、筋内腱の発生メカニズムを解明し、MMTAHの病因解明へ向けた基盤構築を目指す。