Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、手術後に合併症を起こしてからのプロセスの違いが手術関連死亡と関連することが着目されている。合併症発生後に救命できずに死亡するためfailure to rescue(FTR)という用語が使われるが、日本の消化器外科手術においてFTRの発生率の実態は不明である。本研究では、日本の悉皆性の高い大規模データベースを用い、消化器外科手術のFTRの発生率に関して実態調査および施設間比較のためのリスク調整方法の検討を行う。本研究により、日本の消化器外科手術の手術関連死亡にいたるプロセスの理解が進み、手術を行う施設では手術関連死亡を減らす手掛かりとなる新たな質指標としてFTRを用いることが可能となる。