Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脂肪酸は生体の重要なエネルギー源である一方、脂肪酸受容体の活性化を介して代謝、免疫、神経機能など多岐にわたる全身の機能を制御するシグナル分子としても働く。脂肪酸は炭素鎖長の違いから、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸にそれぞれ分類されるが、これら脂肪酸は各々異なる受容体を活性化することで、様々な生理活性作用を発揮する。新規の脂肪酸受容体であるGPR164は生体内における機能が明らかでないことから、本受容体の機能を解明することは栄養素がどのように認識され、生体の機能を制御するのかについての新たな知見をもたらす。本研究では腸管バリア機能に着目し検討を行う。