Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
非アルコール性脂肪肝炎は、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)に名称変更し、メタボリックシンドロームの肝臓における表現型であることが明確化された。近年、メタボリックシンドロームは、慢性炎症疾患の一面を有することが明らかとなった。視床下部は自律神経系の調節中枢であり、生体の栄養状態を受容して、各臓器と連動しながら全身の代謝恒常性を制御する。このためMASH病態形成における自律神経系の関与が示唆されるが、未だ検証されていない。本研究では、肝臓の免疫・代謝連関が自律神経系により制御される新しいMASH病態機序を解明することを目的とする。