Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
宇宙放射線を構成する粒子は水素から鉄までの高エネルギーの重荷電粒子が主要成分である。従来の重荷電粒子に対する線量評価では放射線の飛跡構造の違いが考慮されておらず、このような環境にそのまま適応するのは妥当ではない。本研究では、宇宙環境における線量計測実験の測定データに適応可能な、飛跡構造を組み込んだ新しい線質係数モデルQ*の構築を目指す。これにより、既存の宇宙放射線測定の手法に大きな変更を加えることなく、飛跡構造を考慮した線量評価が可能な体系の構築を目指す。