Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
老朽化に伴うインフラ設備の維持管理のために、高エネルギーX線を用いた非破壊検査の検討および実証実験が進められている。一方で現状の二次元X線検出器の検出効率は数%と非常に低く、高効率なX線非破壊検査の実現には検出器の高感度化が必要不可欠である。検出器の感度は、主にX線を可視光に変換するシンチレータ部の性能に依存する。本研究では原理的に高い発光量が見込める硫化物に着目し、緑~赤色領域において既存のシンチレータの発光量 (20,000 ph/MeV) および残光特性 (X線停止後30ms後の発光強度50 ppm) を上回る硫化物透明セラミックシンチレータを開発する。