Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肝硬変は、全世界で5千万人以上の患者を抱える非常に罹患率の高い疾患であるが、実効性を伴った治療法は未だ開発されていない。近年、肝硬変病態の発展に対する肝臓組織内部の自律神経の影響が示唆されているが、この仮説を生体外で詳細に検証するための解析対象は現状存在していない。本研究では、自律神経と肝臓のオルガノイド(ヒトiPS細胞から作製される臓器を真似た組織体)を作り、神経突起を介して接続させることで自律神経複合肝組織体を創出し、肝硬変病態における肝臓ー自律神経間相互作用の理解を目指す。