Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
選挙を控えた政治指導者が強硬な外交姿勢に転じ,国際的な緊張が高まるという現象は,特定の国や時代に限らず繰り返し観察されてきた。その背景には,譲歩が政治的に不利となる「観衆費用」,外敵を用いて支持を集める「陽動インセンティブ」,危機時に指導者への支持が高まる「旗下集結効果」といった国内政治の力学が存在する。だが,これらはいずれも世論に関わる要因でありながら,その時間的変動や相互作用は十分に分析されていない。本研究は,国内政治の変容を動態的に捉える視点から,上記の要因が選挙サイクルに応じて変動し,相互に作用する構造を,理論・実証の両面から明らかにする。