Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
国内には、複数の建物が対角線方向に連結して並ぶという特徴を持つ、「雁行型配置」を取る伝統木造建物(以下、雁行建物)が存在する。雁行建物は地震時に、隣接する建物同士が相互に影響を及ぼしあって揺れる挙動が考えられ、そのような挙動が耐震性能に影響を与える可能性がある。本研究では、雁行建物が棟を連ねることによって、耐震性能上生じる効果の検証を目的として、(1)雁行建物のデータベース構築を行って雁行建物の構造特性を把握し、(2)構造要素の加力実験、(3)架構の振動台実験、及び(4)分析を行う。これらの成果は、雁行建物の合理的な耐震性能の評価に貢献するものである。