A Study on Requisitioned Housing in Japan during the Occupation Period

• Project/Area Number: 26249086
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Research Field: Architectural history/Design
• Research Institution: Kyoto Prefectural University
• Principal Investigator: 大場 修 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (20137128)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 村上 しほり 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 部局研究員 (50746104) ; 砂本 文彦 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70299379) ; 玉田 浩之 大手前大学, メディア・芸術学部, 准教授 (70469112) ; 長田 城治 郡山女子大学, 家政学部, 講師 (70734458) ; 角 哲 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (90455105) ; 原戸 喜代里 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (30640429)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2019-03-31
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2018)
• Budget Amount: ¥33,150,000 (Direct Cost: ¥25,500,000、Indirect Cost: ¥7,650,000); Fiscal Year 2018: ¥8,450,000 (Direct Cost: ¥6,500,000、Indirect Cost: ¥1,950,000); Fiscal Year 2017: ¥8,320,000 (Direct Cost: ¥6,400,000、Indirect Cost: ¥1,920,000); Fiscal Year 2016: ¥8,320,000 (Direct Cost: ¥6,400,000、Indirect Cost: ¥1,920,000); Fiscal Year 2015: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000); Fiscal Year 2014: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
• Keywords: 接収住宅 / 占領期 / ディペンデントハウジング地区 / GHQ / 接収 / 占領軍家族用住宅 / 米国立公文書館 / 占領軍 / 占領軍家族住宅 / 建築史・意匠 / 進駐軍 / G.H.Q. / キャンプ・クロフォード / 接収施設 / 進駐 / 歌舞練場 / ジェームス山 / 六甲ハイツ / 施設接収 / 近代住宅史 / 占領軍家族住宅地区

Outline of Annual Research Achievements

本年度は、以下のような調査研究を進めた。
1、占領期の近畿地方におけるディペンデントハウジング（DH）地区の検討を通して、それらの接収過程及び建設実態、返還後の跡地利用の状況を明らかにした。その結果、DH地区の敷地選定において、接収地は占領軍が示した条件に基づいて選定され、居住者の意向が反映されたこと。一方で、京都御苑など接収に反対する日本側の主張が通った事例や、占領軍将校が接収回避を司令部に働きかけていたことも明らかにした。跡地利用には接収以前の施設を復元したものと新規施設を計画したものがあった。前者は地域に根付いた歴史ある施設の復興を地元が熱望し、実際再建された。後者は、科学技術振興政策や近畿観光圏構想など国策を反映した跡地利用に特徴付けられることを明らかにした。
2、占領下日本で接収されたホテルを対象に、ホテル接収の形態とその動向を整理し、接収ホテルの全体像の把握を試みた。占領下のホテル接収は、占領政策開始直後から地域ごとに急速に実施され、その対象は外国人向けホテルが殆どであった。接収ホテルは請負制によって運営され、占領軍ごとに指定しホテルの用途や立地により利用方法が異なった。約7 年間に渡る接収は、その後のホテル運営の基礎となったこと、などを明らかにした。
3、占領期における建設業界の動向について、日本の建設業の会社史から把握した。その結果、接収建築の改修、アメリカ軍を中心としたキャンプ等の新築工事などの受注が、終戦直後の建設業を下支えしたことを明らかにした。この点は、従来明らかにしたDHに関する考察結果を建設業界全体に敷衍しうることを示し、特に重機を使用した施工技術の向上など、本格的な戦後復興の基盤をなしたことを明確にした。

Research Progress Status

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

Research Products

• [Journal Article] 日本の建設業会社史にみる占領期の設計・施工業務に関する試論 (2018)
  • Author(s): 角哲、大場修、砂本文彦、玉田浩之、村上しほり、長田城治
  • Journal Title: 日本建築学会北海道支部研究報告集 Volume: 91 Pages: 515-518
  • NAID: 200000430810
• [Journal Article] 占領下日本におけるホテルの接収形態とその動向 －占領下日本の都市・住宅に関する研究 その15－ (2018)
  • Author(s): 長田城治、大場修、砂本文彦、玉田浩之、角哲、村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会大会学術講演梗概集 Volume: 建築歴史・意匠 Pages: 1043-1044
• [Journal Article] THE ASPECT OF DEPENDENT HOUSING AND MILITARY DISPOSITIONS IN THE OCCUPIED JAPAN (2017)
  • Author(s): 村上 しほり、大場 修、砂本 文彦、玉田 浩之、角 哲、長田 城治
  • Journal Title: Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ) Volume: 82 Issue: 739 Pages: 2441-2450
  • DOI: 10.3130/aija.82.2441
  • NAID: 130006108156
  • ISSN: 1340-4210, 1881-8161
  • Peer Reviewed / Open Access
• [Journal Article] 日本建築協会の戦後：1945－60 (2017)
  • Author(s): 玉田浩之
  • Journal Title: 日本建築協会100年史 1917－2017 Volume: ー Pages: 13-15
• [Journal Article] 占領下日本の都市・住宅を捉える視点 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その1 (2016)
  • Author(s): 大場修・砂本文彦・玉田浩之・角哲・長田城治・村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 909-910
  • NAID: 200000368947
• [Journal Article] 山形県における占領軍の接収施設・住宅－占領下日本の都市・住宅に関する研究 その2－ (2016)
  • Author(s): 長田城治・大場修・砂本文彦・玉田浩之・角哲・村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 911-912
  • NAID: 200000368948
• [Journal Article] 占領期の岡山における住宅接収について 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その3 (2016)
  • Author(s): 砂本文彦、大場修、玉田浩之、角哲、長田城治、村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 913-914
  • NAID: 200000368949
• [Journal Article] 占領期宮崎における住宅接収の研究について 占領下日本 の都市・住宅に関する研究 その4 (2016)
  • Author(s): 西尾聡基・大場修・玉田浩之・ 角哲・長田城治・村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 915-916
  • NAID: 200000368950
• [Journal Article] 占領下大津と山科における接収住宅の改修状況 占領下日 本の都市・住宅に関する研究 その5 (2016)
  • Author(s): 楠本真由・大場修・玉田浩之・ 角哲・長田城治・村上しほり・原戸喜代里
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 917-918
  • NAID: 200000368951
• [Journal Article] 北海道札幌市における進駐軍接収施設の種類と傾向について 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その6 (2016)
  • Author(s): 角哲・大場修・玉田浩之・砂本文彦・村上しほり・長田城治
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 919-920
  • NAID: 200000368952
• [Journal Article] 占領下愛知における進駐軍住宅地区と施設移転 占領下日 本の都市・住宅に関する研究 その7 (2016)
  • Author(s): 中村咲子・秋月佐耶子・ 大場修・ 原戸喜代里・砂本文彦・玉田浩之・ 角哲・ 長田誠治・村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 921-922
  • NAID: 200000368953
• [Journal Article] 占領軍家族住宅「皇子山ハイツ」の建設経緯と跡地転用 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その８ (2016)
  • Author(s): 玉田浩之・大場修・砂本文彦・角哲・村上しほり・長田城治
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 923-924
  • NAID: 200000368954
• [Journal Article] 占領期の神戸における接収ホテルの状況―占領下日本の都市・住宅に関する研究 その9 (2016)
  • Author(s): 村上しほり，大場修，玉田浩之，角哲，長田城治，砂本文彦
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 925-926
  • NAID: 200000368955
• [Journal Article] 占領下大津における旧海軍航空隊施設の接収と水耕農園 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その10 (2016)
  • Author(s): 佐々木彩加・楠本真由・ 大場修・ 玉田浩之・角哲・長田城治・村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会2016年大会学術講演梗概集F-2 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 927-928
  • NAID: 200000368956
• [Journal Article] 占領期岡山における接収住宅に関する研究 (2016)
  • Author(s): 砂本文彦、大場修、玉田浩之、角哲、 長田城治、村上しほり
  • Journal Title: 日本建築学会中国支部研究報告集 Volume: 39 Pages: 905-908
  • NAID: 110010034321
• [Journal Article] 占領下西宮における接収住宅に関する研究 (2015)
  • Author(s): 玉田浩之、原戸喜代里、大場修、石川祐一
  • Journal Title: 2015年度日本建築学会大会学術講演梗概集 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 691-692
• [Journal Article] 占領軍家族住宅における部分接収の事例 占領期京都における接収住宅に関する研究 その6 (2015)
  • Author(s): 原戸喜代里・玉田浩之・大場修・石川祐一
  • Journal Title: 2015年度日本建築学会大会学術講演梗概集 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 693-694
• [Journal Article] 占領下京都における施設接収の状況 (2015)
  • Author(s): 渋谷易子・原戸喜代里・玉田浩之・石川祐一・大場修
  • Journal Title: 2015年度日本建築学会大会学術講演梗概集 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 695-696
• [Journal Article] 占領下大阪における住宅と施設の接収状況 (2015)
  • Author(s): 楠本真由・玉田浩之・原戸喜代里・石川祐一・大場修
  • Journal Title: 2015年度日本建築学会大会学術講演梗概集 Volume: （建築歴史・意匠） Pages: 697-698
• [Journal Article] 占領下大阪における住宅や施設の接収に関する研究 (2015)
  • Author(s): 楠本真由・玉田浩之・原戸喜代里・石川祐一・大場修
  • Journal Title: 日本建築学会近畿支部研究報告書 Volume: 55 Pages: 649-652
  • NAID: 200000098736
• [Journal Article] 占領下京都における住宅や施設の接収に関する研究 (2015)
  • Author(s): 澁谷易子・原戸喜代里・玉田浩之・石川祐一・大場修
  • Journal Title: 日本建築学会近畿支部研究報告書 Volume: 55 Pages: 653-656
  • NAID: 200000098737
• [Journal Article] 戦後の商業の出発点・闇市―２事例からみる神戸三宮の繁華街形成― (2015)
  • Author(s): 村上しほり
  • Journal Title: 産繊新聞 Volume: 第1461号 Pages: 16-18
• [Journal Article] モトコー裏面史 (2014)
  • Author(s): 村上しほり
  • Journal Title: 元高 モトコー MOTOKOH Volume: 2014 Pages: 48-49
• [Presentation] 日本の建設業会社史にみる占領期の設計・施工業務に関する試論 (2018)
  • Author(s): 角哲、大場修、砂本文彦、玉田浩之、村上しほり、長田城治
  • Organizer: 日本建築学会北海道支部
• [Presentation] 占領下日本におけるホテルの接収形態とその動向 －占領下日本の都市・住宅に関する研究 その15－ (2018)
  • Author(s): 長田城治、大場修、砂本文彦、玉田浩之、角哲、村上しほり
  • Organizer: 日本建築学会大会
• [Presentation] 占領下日本の都市・住宅を捉える視点 占領下日本の都市・ 住宅に関する研究 その1 (2016)
  • Author(s): 大場修
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 山形県における占領軍の接収施設・住宅 占領下日本の都 市・住宅に関する研究 その2 (2016)
  • Author(s): 長田城治
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領期の岡山における住宅接収について 占領下日本の都 市・住宅に関する研究 その3 (2016)
  • Author(s): 砂本文彦
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領期宮崎における住宅接収の研究について 占領下日本 の都市・住宅に関する研究 その4 (2016)
  • Author(s): 西尾聡基
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領下大津と山科における接収住宅の改修状況 占領下日 本の都市・住宅に関する研究 その5 (2016)
  • Author(s): 楠本真由
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 北海道札幌市における進駐軍接収施設の種類と傾向につい て 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その6 (2016)
  • Author(s): 角哲
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領下愛知における進駐軍住宅地区と施設移転 占領下日 本の都市・住宅に関する研究 その7 (2016)
  • Author(s): 中村咲子
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領軍家族住宅「皇子山ハイツ」の建設経緯と跡地転用 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その8 (2016)
  • Author(s): 玉田浩之
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領期の神戸における接収ホテルの状況 占領下日本の都 市・住宅に関する研究 その9 (2016)
  • Author(s): 村上しほり
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領下大津における旧海軍航空隊施設の接収と水耕農園 占領下日本の都市・住宅に関する研究 その10 (2016)
  • Author(s): 佐々木彩加
  • Organizer: 日本建築学会
  • Place of Presentation: 福岡大学（福岡市）
• [Presentation] 占領下西宮における接収住宅に関する研究 (2015)
  • Author(s): 玉田 浩之・原戸 喜代里・大場 修・石川 祐一
  • Organizer: 日本建築学会大会学術講演会
  • Place of Presentation: 東海大学湘南キャンパス
  • Year and Date: 2015-09-04 – 2015-09-06
• [Presentation] 占領下京都における施設接収の状況 (2015)
  • Author(s): 澁谷易子・原戸 喜代里・玉田 浩之・石川 祐一・大場 修
  • Organizer: 日本建築学会大会学術講演会
  • Place of Presentation: 東海大学湘南キャンパス
  • Year and Date: 2015-09-04 – 2015-09-06
• [Presentation] 占領下大阪における住宅と施設の接収状況 (2015)
  • Author(s): 楠本真由・玉田浩之・原戸喜代里・石川祐一・大場修
  • Organizer: 日本建築学会大会学術講演会
  • Place of Presentation: 東海大学湘南キャンパス
  • Year and Date: 2015-09-04 – 2015-09-06
• [Presentation] 占領下京都における住宅や施設の接収に関する研究 (2015)
  • Author(s): 澁谷易子・原戸 喜代里・玉田 浩之・石川 祐一・大場 修
  • Organizer: 日本建築学会近畿支部研究発表会
  • Place of Presentation: 大阪工業技術専門学校
  • Year and Date: 2015-06-27 – 2015-06-28
• [Presentation] 占領下大阪における住宅や施設の接収に関する研究 (2015)
  • Author(s): 楠本真由・玉田浩之・原戸喜代里・石川祐一・大場修
  • Organizer: 日本建築学会近畿支部研究発表会
  • Place of Presentation: 大阪工業技術専門学校
  • Year and Date: 2015-06-27 – 2015-06-28
• [Book] 米国立公文書館所蔵「米海軍省記録（RG80G）」写真リスト (2018)
  • Author(s): 大場修・砂本文彦・玉田浩之・角哲・長田城治・村上しほり
  • Total Pages: 76
  • Publisher: 私家版
• [Book] 米国立公文書館所蔵「米海軍省記録（111SC）」写真リスト (2018)
  • Author(s): 大場修・砂本文彦・玉田浩之・角哲・長田城治・村上しほり
  • Total Pages: 214
  • Publisher: 私家版