Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、抗癌剤耐性を示し悪性度が高い膵癌に関して、転移・再発過程における腫瘍の動態、遺伝子発現の経時的変化を多光子励起蛍光顕微鏡によるイメージング技術をもとに解析を行うものである。膵癌関連遺伝子(hTERT, SAMD4/DPC4,k-rasほか)、抗癌剤Gemcitabineに対する代謝・transporter蛋白のイメージング発現解析、ならびに腫瘍溶解性組み換えウイルスによる抗癌剤感受性増強を目的に遺伝子導入を試み、膵癌動物モデルを作成。プラスミッドDNAをトランスフェクションし、膵臓癌細胞株においてのHPCコンストラクトのプロモーター活性の増強後、遺伝子治療のためのヒト膵癌標的腫瘍溶解性組換えOncolytic poxvirus (poxvirus-GFP/PRFコンストラクト)の構築を行った。プラークアッセイによる組み換えウイルス力価の評価で、ベクターによる蛍光タンパクの発現を確認した。ヒトhTERTをプロモーターとするアデノウイルスベクターにGFPを組み合わせ腫瘍特異的に発現するベクターを作成。本ベクターを使用したin vitroでの検討で膵癌細胞に効率的に発現することを確認した。新規バイオマーカーとしてCirculating tumor cells (CTCs)、CTCs由来の遺伝子変異の測定を試みた。当科で行った膵癌に対する膵頭部切除105例に関し、血漿中の腫瘍細胞由来KRAS遺伝子変異をdroplet digital PCRを用いて検出。31%(33例)からctDNAを検出し、ctDNA陽性例は、有意に予後不良(MST 13.6 vs 27.6M)であった。膵癌動物モデルにおいて、転移プロモーター候補のGene chip解析を行い、いくつかの候補遺伝子を特定しているin vivoモデルにおいて多光子励起蛍光顕微鏡での解析により、転移形成の過程を描出できた。
|