Project/Area Number |
26462503
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
牧野田 知 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80165688)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 亮太 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30298351)
早稲田 智夫 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40367488)
藤田 智子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (90350785)
柴田 健雄 金沢医科大学, 医学部, 助教 (20609979)
|
Project Period (FY) |
2014 – 2015
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 黄体化未破裂卵胞症候群 / G-CSF / クロミフェン / 白血球 / 好中球 / 排卵障害 / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
黄体化未破裂卵胞(luteinized unruptured follicle : LUF)症候群は難治性の排卵障害であり、体外受精以外に有効な治療法はない。我々は顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony-stimulating factor : G-CSF)がLUF症候群に有効かどうかを検討した。 対象は、排卵誘発剤であるクロミフェンやfollicle-stimulating hormoneならびにhuman chorionic gonadotropinを使用するもLUF症候群を発症した患者とした。研究適応基準は40歳未満、卵巣周囲に強度の癒着が認められない患者とし、研究除外基準は、①G-CSF投与時の末梢血白血球数が10,000/μL以上、②薬剤過敏症の既往やアレルギー素因がある患者、③肝・腎・心機能に高度の障害がある患者、④医師が参加不適当と考えられる患者とした。同一患者において、排卵誘発剤にG-CSFを追加投与した周期(G-CSF治療周期)と次の周期にG-CSFを投与せずに先の周期と同様の排卵誘発剤を使用した周期(G-CSF未治療周期)で、LUF症候群の再発率を比較した。G-CSFは100μgを皮下注投与した。本研究は金沢医科大学倫理委員会の承認を受け、すべての患者には文書でインフォームド・コンセントを得た。 G-CSF未治療周期のLUF症候群の再発率は19.1% (13/68周期)であった。それに対しG-CSF治療周期のLUF症候群の再発率は4.4% (3/68周期)で、有意なLUF症候群の再発率の低下が認められた(P=0.013, McNemar test)。末梢血白血球数はG-CSF投与後に一時的に増加したが1週間程度で正常値となり、その他有害事象は認められなかった。 G-CSFは、一般不妊治療を行う際に有効な治療方法がないため障害となっているLUF症候群を治療できる可能性があることが明らかとなった。今後の研究の展開としては、症例数が十分あればG-CSF至適投与量の検索やG-CSF無効例の原因検索などを行っていきたい。
|