Project/Area Number |
26610108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Condensed matter physics II
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
針井 一哉 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 先端基礎研究センター, 博士研究員 (00633900)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2015: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | スピンメカニクス / バーネット効果 / スピントロニクス / 高速回転装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に従って1)空気軸受け式高速回転ユニットを製作し、加えて2)常磁性バーネット効果の観測と3)遠心管からの無線信号伝送実験を行った。それぞれの点について、以下のような成果が得られている。 1)空気軸受け式高速回転ユニットとして、外径25 mm、長さ70 mmのジルコニア製遠心管と、これを回転させるための砲金製空気軸受けを製作した。製作したユニットは現在、遠心管を最高320 Hzで回転可能である。現段階の回転限界は、ドライブエアにより遠心管が壁に押し付けられ、空気ベアリングが不安定化することに起因している。そこで、所定の回転速度へ到達させるため、ドライブエア流路の検討、遠心管のバランス調整を行っている。 2)常磁性バーネット効果の観測においては、磁化の回転下その場測定装置を作製し、磁気転移温度直上の常磁性状態ガドリニウム(Gd)棒を試料とした測定を行った。装置は高感度のフラックスゲート磁気センサとミューメタルシールド、Magic Angle Spinning (MAS)用回転装置からなっている。この装置を用いることで回転に起因する常磁性状態のGdの磁化を初めて観測することに成功した。磁化を生じさせた有効磁場は回転数に比例しており、その比例係数が約30 GHz/Tと電子の磁気回転比に対応する値であることから、観測された磁化は常磁性バーネット効果によるものであると結論できる。この結果は現在論文投稿準備中である。 3)遠心管からの無線信号伝送実験としてMAS用遠心管に測定回路を組み込み、回転下でNMR測定を行った。この結果、磁場と回転軸が直交した際に新奇なNMR信号線分裂が生じることを発見した。分裂のメカニズムをSchrodinger方程式の厳密解による解析で示し、実験結果とともにJapanese Journal of Applied Physics誌に報告した。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)
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[Presentation] 回転核磁気共鳴におけるベリー位相2014
Author(s)
針井一哉, 中堂博之, 小野正雄, 松尾衛, 家田淳一, 岡安悟, 安岡弘志, 前川禎通, 齊藤英治
Organizer
第75回応用物理学会秋期学術講演会
Place of Presentation
北海道大学札幌キャンパス(北海道札幌市)
Year and Date
2014-09-17
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[Presentation] 回転NMRにおける幾何学的位相2014
Author(s)
針井一哉, 中堂博之, 小野正雄, 松尾衛, 家田淳一, 岡安悟, 前川禎通, 齊藤英治
Organizer
日本物理学会2014年秋期大会
Place of Presentation
中部大学春日井キャンパス(愛知県春日井市)
Year and Date
2014-09-10
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