患者中心医療を支えるステークホルダ横断型の医療サービス設計意図の共有支援
Project/Area Number |
26730117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Intelligent informatics
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
小川 泰右 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 研究員 (60586600)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | サービス設計 / プロブレム / コミュニケーション支援 / 領域横断 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者中心医療を実現するためには,多様な専門性(医師・看護師など)を横断して,医療サービスの設計意図を共有することが求められる.医療サービス知識には,疾病の治療手段など医学的な知識と,疾病や治療が患者の生活にあたえる困難への対策方法などの知識が含まれる.医療サービスを設計するためには,これらの知識を専門性を横断して理解することが求められる.通常,それぞれの専門性における教育では,プロブレムの発生メカニズムと解決方法を理解することが要請される.しかし,それを専門性を横断してのコミュニケーションにおいて要請することは現実的でない.本研究の目的は,いかに専門ごとの知識に立ち入ることなくプロブレムの相互理解を可能にするためのサービスモデリング手法と,手法に基づくコミュニケーション支援システムを具体化することにある. 本研究では多様なプロブレム概念を専門性を横断して検討するための枠組みとして,プロブレム間の因果関係を表現するモデリング手法を構成した.このモデリングでは,患者の状態概念のうちプロブレムに相当するものとプロブレムの兆候に相当するものを文脈を加味して峻別することをユーザに促す.その上で,プロブレムの消滅にいかに医療行為が関わるのかを表現させる.一般的にプロブレム間の因果関係は病態など患者の物理的な状態に還元して説明される.しかし,このような説明は専門性を横断してのコミュニケーションのハードルを高めると考えた.そこで,モデリングで認定されたプロブレム間の因果関係のみを表現し,プロブレム発生のメカニズムの詳細にあえて立ち入らないようコミュニケーションを誘導する手法を構成した.手法に基づきプロブレム間の因果関係と消滅のタイミングを表現するメディアの基本機能までを設計・実装した.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)