早産・低出生体重児脳性麻痺の新規動物モデルの確立及び薬剤/幹細胞治療の探索
Project/Area Number |
26860858
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Embryonic/Neonatal medicine
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
大嶌 麻妃子 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (50637527)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 低出生体重児脳障害モデル / 脳性麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
早産・低出生体重児脳性麻痺の新規動物モデルの確立を初年度の目標として実施した。まず、CB17Wildマウスにおいて、子宮動脈マイクロコイル狭窄を施した。方法としては、胎児期16日~18日のそれぞれの日において、内径0.12㎜~0.18㎜でコイル径を変え、卵巣側または膣側にコイル装着をした。コイル装着無しのSham群も用意した。自然分娩の後、出生率及び出生体重を評価した。コイル内径0.12㎜ではいずれにしても胎児死亡であった。コイル内径0.18㎜、両側卵巣側、胎児期17日~18日で優位な低出生体重仔を得た。しかしながら、運動テスト、組織学的脳障害を認めなかった。この結果より、低出生体重仔脳障害マウスの作製は難しく更なる検討が必要であることが明らかとなった。次に、より母獣の食殺等が少なく、育仔が良好であるSrague-Dawley(SD)ラットを用いた検討を行った。方法は、妊娠17日のSDラットを用い、内径0.16~0.24㎜のマイクロコイルを子宮動脈の両側卵巣側、膣側の4か所に装着し、早産であるか低出生体重仔となるか検討した。これらの検討より、内径0.24㎜のマイクロコイル装着により優位な出生時体重減少を認めた。また、食殺はほとんどなく分娩効率は90%以上であった。さらに、組織学的検討により、脳体積の減少、脳梁における白質厚の減少が認められた。行動学的解析において反射、自発運動の減少(または遅滞)、筋力の低下を認めた。本検討により、高効率に早産・低出生体重児脳性麻痺のラットモデルの作製が可能になり、本内容を含め論文執筆の準備中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)