Project/Area Number |
26860964
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石原 誠一郎 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 研究員 (10719933)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 放射線治療 / 肺がん / ATF5 / 細胞周期 / 増殖 / 浸潤 / 細胞‐基質間接着 / 細胞内張力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は当初の計画よりも順調に進められた。本研究では、放射線治療後に肺がんが悪性化する機構の解明を目指した。特に、転写因子Activating transcription factor 5(ATF5)に着目し、この分子が肺がん細胞の放射線耐性・悪性度亢進に寄与するかどうかを調べた。そして主に以下の点を明らかにした。(1)ATF5は肺がん細胞の放射線耐性を増強させる。(2)肺がん細胞におけるATF5の発現および放射線耐性は、細胞周期のG1後期~S期で上昇する。(3)放射線照射後に生き残った肺がん細胞は、ATF5を高発現させる。(4)ATF5は、肺がん細胞の増殖能を亢進させる。(5)ATF5は、肺がん細胞の浸潤能を増強させる。(6)ATF5は、細胞‐基質間接着および細胞内張力を介して肺がん細胞の浸潤能を制御する。上記の通り、ATF5は肺がん細胞の放射線耐性および悪性度を上昇させることが明らかになった。これらの結果は、ATF5の阻害と放射線治療の併用が、肺がん治療に有効であることを示唆するものである。 我々は本研究の成果を学術論文として発表した(Ishihara et al., Oncotarget, 6, 4602-4614)。この論文はOncotarget誌のPriority Research Paperとして大きく紹介された。さらに、本研究の成果は4回の国際・国内学会等で発表された。特に、「平成26年度がん若手研究者ワークショップ」(2014年9月3日~9月6日、長野・蓼科温泉)では、「優秀演者賞」を受賞した。また、「がん研究分野の特性等を踏まえた支援活動公開シンポジウム」においても発表した。 以上の通り、本研究を順調に進めることができ、その成果を発表することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)