Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
過去の研究において、歯髄幹細胞が組織障害部位おける治癒過程において他の幹細胞と比較しより高い組織再生能力を有ることが明らかとしてきた。しかし、いかなる調節機構により他の間葉系幹細胞より高い組織再生能力を有するかは明らかでない。そこで本研究では歯髄幹細胞による組織再生能について、エピジェネティクスによる調節機構に注目し研究を行った。まず、DNAにおけるメチル化酵素であるDNMT(DNAメチルトランスフェラーゼ)遺伝子群と、DNAの脱メチル化を仲介するTET(Ten-eleven translocation)遺伝子群に注目し細胞株における発現解析を行った。本研究は歯髄幹細胞を用いるが、採取が困難でありまた保有している細胞も希少であるため、まず解析可能であるかをがん細胞株にて解析した。口腔癌細胞株であるHSC-2,HSC-3,HSC-4,SAS,Ca9-22、Sa3、Ho-1-u-1、HSQ-89を用いた。10%FBS添加したDMEMにて細胞培養し、Trizolを用いRNAを抽出した。抽出したRNAはPrimerScriptTM RT-PCR Kitにて逆転写後cDNAを合成した。Real-TimePCRを行うため、GAPDHを内部標準として用い、DNMT1、DNMT3A、DNMT3B遺伝子をDNAメチル化酵素群としてプライマーをApplied Biosysytem社より購入した。また脱メチル化酵素群として、TET1,TET2、TET3遺伝子を解析するためプライマー設計サイトにて設計したプライマーを北海道システムサイエンス社より購入した。それぞれの細胞株より抽出し作成したcDNAについてRealTime-PCRにて解析し発現解析が良好に行えることを確認した。今後は、歯髄幹細胞を用い、他の間葉系幹細胞を用いて解析を行う予定であったが、研究代表者の退職に伴い継続研究を終了とした。
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