Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
1. HPV陽性子宮頸がんに特異性の高い腫瘍溶解性制限増殖型AdVの作製 子宮頸がんなどで発現している高リスク型HPV(HR-HPV)のE6とE7はAdVのE1B, E1Aと類似の機能をそれぞれ担っている。また、これらのがん細胞の増殖はE6,E7の発現に依存している。この事を利用し、E1Bに加えE1Aにも変異を導入する事により、HR-HPVのE6とE7を発現する細胞でより選択的に増殖する制限増殖型組換えAdVベクターの構築を行った。種々の子宮頸がん細胞株ならびにヒト正常細胞に導入しAdVの増殖能、殺細胞活性を調べた結果、子宮頸がん細胞株において優位にAdVの増殖能、殺細胞活性があることが確認された。
2. HPVゲノムを切断するCRISPR-Casシステムの構築 CRISPR-Casシステムでは、Proto-spacer Adjacent Motif(PAM)配列NGGと、標的配列に相補的な19塩基を持つguide RNAに導かれ、Cas9ヌクレアーゼが標的配列を特異的に認識し、切断する。子宮頸がんの約半数で見つかるHPV16とHPV18のE6/E7領域特異的なguide RNAの設計とスクリーニングを行った。HPV16, HPV18それぞれに対し各十数個のGuide RNAを設計し、子宮頸がん細胞株に対する増殖抑制効果によりスクリーニングを行い、その約半数で効果が確認された。
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