製品のスペックとデザインを革新するための技術開発戦略とその有効性の評価
Project/Area Number |
26885110
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Management
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
後藤 智 立命館大学, 理工学研究科, 研究員 (50732905)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 技術経営 / デザイン / 製品の意味 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究成果として、論文の学会誌掲載が一本と学会誌投稿中が一本で、学会発表が国内で二件と海外にで一件である。 本研究ではデジタルカメラにおける製品の意味の革新戦略を技術的な観点と消費者ニーズから多面的に分析した。近年、デザインに対する注目が増しているが、デザインの戦略的な分析は主に定性分析によって行われてきた。そこで、本論文ではデザインを「ものの意味を与えること」と定義し、さらに製品の意味と技術の関係を明らかにすることで、技術的な観点から定量的に戦略を明らかにする。しかし、製品の意味は消費者によって創出されるものであるため、価格.comのレビューデータを用いて、消費者のニーズからも分析を加えた。 結果として、デジタルカメラでは国内の普及率が低い段階からスペックと意味に関する技術開発が同時並行的に行われていることがわかった。さらに、自社の技術開発資源に依存して、意味に関する技術開発の程度に違いがあることがわかった。今までスペック重視またはデザイン重視といった企業の姿勢を定性的に評価することはできたが、本結果によりそれを定量的に評価できることが示唆された。 実務的インプリケーションとしては、競合の戦略の評価が公示されている特許情報で分析できること、またトップが自社の技術開発の方向性を決めることに貢献できる。デザインを高めるために、審美的印象と記号的解釈に関する技術開発を行えば良いということを示唆しているため、デザイン開発の効率を高めることができる可能性がある。 学術的インプリケーションは、理論的にはデザインマネジメントの分野で議論されてきた意味に関する概念をテクノロジー・マネジメント分野(MOT)に取り入れることで、意味が技術によって変化させることができる可能性を示唆したことである。方法論的には、製品の意味の革新戦略を特許によって定量的に評価できる可能性を示したことである。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)