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分布・資源量推定と騒音影響評価に向けたイセエビの音声コミュニケーションの解明

Research Project

Project/Area Number 26892032
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Aquatic bioproduction science
Research InstitutionFisheries Research Agency

Principal Investigator

多賀 悠子  独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, 研究員 (40737318)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2015-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2014)
Budget Amount *help
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywordsイセエビ / 発声行動 / 鳴音 / コミュニケーション
Outline of Annual Research Achievements

2つの水槽を外部濾過装置でつなぐことで、エアレーション音などの環境雑音を極力抑え、イセエビ鳴音を明瞭に観察できる静音水槽ユニットを構築した。静音水槽ユニットで超小型音響ロガーを用いることで、イセエビの鳴音を個体識別しながら行動を観測するシステムを作り上げ、鳴音の持つ生態学的特性を明らかにした。
イセエビの鳴音は、触覚で発するパルス構造の広帯域音であり、個体サイズによりパルス間隔や周波数帯が若干異なっていた。一方で個体サイズや雌雄によらず、イセエビの鳴音は、テンポラル構造、音圧および発声時の行動が異なる以下の4つのタイプに大まかに分類された:(1)隠れ場に留まっている時などの静穏時に発する、音圧の小さい、10-15秒間隔で定期的かつ頻繁に発する音、(2、3)静穏時に稀に発する、音圧の大きい、テンポラル構造の異なる2種の音、(4)攻撃時などの物理的接触を伴う時に発する、音圧の大きい音。
発声頻度は個体差が大きく、収容密度に依存しなかった。観察されたタイプ1の鳴音の発声頻度は1日当たり2-704回、タイプ2と3の鳴音はそれぞれ5-38回と0-33回、タイプ4の鳴音は4-202回であった。イセエビは、夕方、および明け方に活発に行動したが、どのタイプの鳴音の発声頻度にも日周変動は観察されず、日中や深夜にも頻繁に発声した。
イセエビを複数収容した場合のタイプ1ー3の鳴音の発声頻度は、全ての個体で多い場合、および全ての個体で少ない場合のいずれかであった。このことから、これら3タイプの鳴音は、攻撃行動を回避するための前段階としての、威嚇の意義を持つコミュニケーション音である可能性が考えられた。一方で、複数収容した場合のタイプ4の鳴音の発声頻度は、大型個体で小型個体よりも多く、大型個体が発声した際に小型個体は後退行動を示すことが明らかとなった。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Report

(1 results)
  • 2014 Annual Research Report

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Published: 2014-09-09   Modified: 2016-06-01  

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