くも膜下出血の遅発性脳虚血に対する新たな脳循環指向型全身管理法の開発
Project/Area Number |
26893020
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Emergency medicine
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
武藤 達士 東北大学, 大学病院, 助教 (80462472)
|
Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / 血行動態モニタリング / 周術期循環管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、くも膜下出血後(subarachnoid hemorrhage; SAH)の遅発性脳虚血(DCI)をベッドサイドで簡便に検出し、早期検出と治療介入を可能にする新たな脳循環動態指向型の全身管理法の開発を目的とする。最終的に本管理法の導入により、SAH患者の更なる予後向上を図るのが大きな狙いである。 まずSAH患者のDCI予測のためのNIRSを用いた基本データ採取実験を行った。近赤外線分光法(near-infrared spectroscopy; NIRS)による局所脳酸素飽和度(=局所混合血/組織酸素飽和度) (regional cerebral oxygenation saturation; rSO2)の非侵襲・連続モニタリングにおける各種データの採取後、前向き研究のための循環管理プロトコールを設定した。その結果、心拍出量モニターを重症度によって使い分けて術後管理を行い、DCI発症時にNIRSとの併用する方法が、SAHの予後改善の上で有効であることが明らかとなった。さらに、NIRSによるrSO2のDCI検出感度を高めるために、蛍光色素インドシアニングリーン(indocyanine green; ICG)を用いてSAH後のDCIの早期検出のみならず、その発症前予測を視野に入れたrCBF低下に相当する脳血流係数(blood flow index; BFI)のカットオフ値を設定した。さらにDCIの予防的治療を念頭に入れた循環管理プロトコールを設定し、従来法との比較による前向き研究を遂行中である。 上述の結果は国際および国内学会で発表し、学術論文への掲載につなげることができた。研究進捗は順調であり、最終的に初年度で研究総括を行い、更なる動物実験へ向けた研究の企画へと繋げることができた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)