参加型授業を受講した大学生の満足度と学習成績との関係
Project/Area Number |
26907026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高柳 妙子 帝京大学, 医療共通教育研究センター, 研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 高等教育 / アクティブ・ラーニング / 医療教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】本研究では、救急救命士コースの3年次60名を対象として、アクティブ・ラーニング法による講義を体験した学生へのアンケート調査を行い、アンケートの結果と学習成績との関連性について解析し、アクティブ・ラーニング法の有用性についての検討を行った。 【研究方法】調査期間は、2014年度の講義実施期間(2014年9月から2015年3月)とした。2014年10月(参加型講義8回目)と12月(15回目)の講義終了後に本学の定める倫理委員会の承認を得てアンケート調査を実施した。アンケートの設問は16問から構成され、講師の学生への対応、グループ活動、講義全体の構成についての満足度を答えるものとした。 【研究結果】講義全般に対する学生の満足度は、各項目の平均値を見ると、全16項目において、平均値がレンジ中間点(3点)より高く、アクティブ・ラーニング活用授業に満足していることが示唆された。学習に対する自発性は、参加型講義の方が、従来の教師中心型講義より自発的に学習するようになったということがわかった。参加型授業を受講した効果として、理論や知識が記憶に残りやすい、臨床現場でも役に立つという回答が高かった。一方で、ピア評価の満足度に対しては、相対的に低い値が示された。アクティブ・ラーニング法の要因と学習成績との相関を分析すると、講師から学生に対するアドバイスとフィードバック、またグループワークでの協働学習が、学生の試験結果に正の影響を及ぼすことが明らかになった。 また、本研究の波及効果として、各講義に1から6名による教員の講義観察も得られた。研究対象とした講義の講師は、帝京大学医療技術学部内の教員を対象としたファキュリティ・ディベロプメント研修会においても、アクティブ・ラーニング法を用いた具体的な取り組みとして、モデル講義を行い、実証研究としても高い評価を受けた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)