細胞工学的手法による高分子物質の細胞内注入法の確立と細胞機能解析への応用
Project/Area Number |
56222007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Specially Promoted Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 善雄 大阪大学, 国立大(その他), 教授 (30029756)
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Project Period (FY) |
1981 – 1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥126,700,000 (Direct Cost: ¥126,700,000)
Fiscal Year 1985: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1984: ¥38,600,000 (Direct Cost: ¥38,600,000)
Fiscal Year 1983: ¥38,800,000 (Direct Cost: ¥38,800,000)
Fiscal Year 1982: ¥38,200,000 (Direct Cost: ¥38,200,000)
Fiscal Year 1981: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
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Keywords | HVJ / 細胞融合 / SSPE / 核膜通過機構 / コケイン症候群 / ワーナー症候群 |
Research Abstract |
【I】HVJによる細胞融合現象を利用した、生きている細胞に生体高分子物質を注入する新しい技術を完成させた。3種類の方法が考案され、夫々に特徴がある。 (1)融合反応初期の細胞膜構造の乱れを利用する方法 (2)赤血球ゴースト法 (3)リポゾーム法 これ等手法を利用してSSPE(亜急性硬化性全脳炎ウイルス感染細胞のみを選択的に殺すことが可能となった。SSPE患者治療への道が拓けたと考えている。また核内タンパク質を細胞質に注入する方法で、高分子物質の選択的核膜通過機構のin vivoでの研究が進んだ。将来生きている細胞の遺伝子制御の可能性につながる重要な知見が得られたと考えている。 【II】HVJによる細胞融合機作とポリエチレングリコールによる機作とをつなぐ、細胞膜の特異的変化の観察に成功した。 【III】細胞融合そのものを用いた細胞遺伝学的研究も大きく進んだ。即ち、タンパク合成に重要な役割をもつEF2の遺伝子地図作製に成功した。ヒトNo19染色体上に存在している。また遺伝病の1つであるコケイン症候群に遺伝的相補性群のあることがはじめて示され、さらに早老性遺伝病の1つであるワーナー症候群は極めて高い突然変異率を示すことが確認され、今後の遺伝生理学的解析に道を拓くことができた。【IV】ジフテリヤ毒素をモデルにした、レセプターを介しての物質の細胞膜通過機構の研究が進んだ。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)